グラスワインを楽しむニューヨーク

ニューヨークで最年少のソムリエが新世代のワイン愛好家に教える

ヴィクトリア・ジェームズ

ワインライター、ワイン講師、「ピオラ」のソムリエ

ヴィクトリア・ジェームズは21歳で正式にニューヨークの最年少ソムリエとなりました。ソムリエの勉強、テイスティングコンテストでの2大会優勝、チリや南仏への渡航を経て、ジェームズは「ピオラ」に来ました。同店はエグゼクティブシェフ、クリス・チポローネが作るイタリアンとアジア料理の融合で名高い、ウェストヴィレッジのミシュラン1つ星レストランです。

ジェームズは「ピオラ」のワインディレクターとして過密スケジュールをこなしています。近刊予定の著書『Drink Pink: A Celebration of Rosé』の執筆、世界の製造業者とのテイスティング会への参加、新しいワイン生産地へのリサーチ旅行の計画、レストランのお客様への専門知識のシェアなど、時間をやりくりして多岐にわたる活動を行っています。ジェームズは1日に100種類以上のワインをテイスティングしています。

ヴィクトリア・ジェームズはニューヨークの最年少ソムリエのタイトルをいまだ保持しています。

旅のおすすめ

ソムリエ、ヴィクトリア・ジェームズとニューヨークの味を楽しむ

ジェームズはこれまでも世界各地のワイン名産地を訪ねてきましたが、現在も毎月必ず新しい産地へ足を運ぶようにしています。ニューヨーク州のフィンガーレイクで新しいワインのテイスティングに出席したり、ポルトガル、スペイン、フランス、スイス、イタリア、ハンガリー、モロッコのブドウ栽培地域を訪れたりする日もあります。それでもやはり、ニューヨークは最も洗練された味が集まる場所と言えます。ここではグラスワインを楽しむニューヨークをヴィクトリア・ジェームズがご案内します。

味覚の教育

ワインの知識を広げる

ユニオンスクエア近くの「コークバズ(13 E. 13th St.、+1 646 873 6071)は、食事やお酒を楽しみながらワインについて学べるお店。本格的なテイスティングでワインの教養が身につけられる、ニューヨークでも数少ない貴重なスポットです。ワイン愛好者やワイン製造者、ソムリエやシェフたちが薄暗いダイニングルームでシェフ、ハヤン・イーのジューシーなショートリブを囲み、長い共用テーブルでの試飲会で「コークバズ」の絶え間なく進化するワインリストを吟味する姿が見られます。お土産用にワインを購入したい方は、コンヴィーブ ワイン アンド スピリッツ(196 Ave. A、+1 917 383 2111)でお探しのものが見つかるでしょう。イーストヴィレッジにあるこの新しいワインショップには入手困難なビンテージ物から30米ドル以下のボトルワインまですべて揃い、コレクターやワイン愛好家には大満足の幅広いラインナップをご用意しています。

周辺での食事

ウェストヴィレッジでいただく美味しいフレンチ

ブヴェット(42 Grove St.、+1 212 255 3590)は「ウォークインクローゼットほどの大きさ」とも例えられるほど小さなご近所食堂。日の出から午前2時まで、気軽にフランスワインやシンプルで美味しい料理を楽しめます。オーナー兼シェフのジョディ・ウィリアムズは、このウェストヴィレッジの食堂を地元の憩いの場、すなわち近隣の人々がコーヒーを飲みに立ち寄ったり、一日中読書やおしゃべり、美味しい食事を楽しんだりできるような場所にしたいと考えました。

くつろげるヨーロッパ風のガストロテック(一日を通して飲食を楽しめる場所)は、ビンテージ物のくるみ割り器や古いピクニックバスケット、小さなドールハウスのスプーンといった、物語に出てくるような小物で溢れています。チョコレート味のヌテラのクレープやラズベリーをトッピングしたふわふわのベルギーワッフルなどのスイーツ、ジャガイモとオリーブを添えたタコのグリルのような風味高い一皿をお楽しみください。どんな料理にもぴったり合うワインが見つかるのが一番の魅力です。

地産地消の喜び

街の中心部で農家の新鮮な野菜を味わう

新しいワイン産地を訪れたり、自身のアマーロを蒸留するのに用いるオオヨモギやゴボウ、タンポポの根を探しにハドソンバレーへ出かけたりすることの多いジェームズですが、街にいる日はユニオンスクエア グリーンマーケット(ユニオンスクエア北側および西側、開催曜日:月曜、水曜、金曜、土曜)へ足を運び、お目当ての新鮮な農産物を物色しています。1976年から開かれているマーケットは、都市部のグルメ通や世界的に有名なシェフの間で人気を呼んでいます。新鮮な農産物、有機飼育の食肉、チーズ、焼き立てのパン、地元産はちみつ、花などが売られています。ピークシーズンには140軒以上の店舗が並び、6万人の熱心な買い物客が訪れます。

晴れた日には、ジェームズは必要な食材の買い物に出かけ、そのままアップタウンへ向かいセントラルパークで友人とピクニックを楽しみます。

カクテル文化

アイリッシュパブへの認識を改める

ジェームズは「ハリーズカフェ&ステーキ」で、今や伝説となったアイルランドのバー経営者、ショーン・マルドゥーン指導のもとバーテンダーとして働きながらカクテル文化に触れ、ワインの世界に入っていきました。当時マルドゥーンは自身のバーの開店準備に取り掛かっていました。マルドゥーンの「デッド ラビット(30 Water St.、+1 646 422 7906)はアイリッシュパブの概念を再定義したもので、2013年にオープンするとニューヨークのカクテルシーンで瞬く間に一流店へと躍り出ました。

悪名高いアイルランド系アメリカ人のニューヨークギャングの名からとった同店は、金融街のどこにでもあるような赤レンガの建物内に入っています。パブの1階、バーエリアではクラフトビールやティーリング シングル モルトのような特別なアイリッシュウイスキーを提供。一方、上の階では面白いことが起きています。パーラーに足を踏み入れると、そこは潜り酒場風のカクテルバー。赤いシャツとサスペンダーを身にまとったウェイターが迎えてくれます。美味しいアイルランドの料理と洗練されたカクテルメニューが人気です。

アート鑑賞

米国初の高架橋公園を探訪

地上から高さ約9メートルの使われていない鉄道の高架部分に建設されたハイライン(入口:Gansevoort St.とWashington St.の交差点~W. 34thと12th Ave.の交差点、+1 212 500 6035)は、景色の良い歩道となっており、眼下に広がる工業地区の景観の中に自然が映える公共公園です。造園設計家ジェームズ・コーナーとオランダのガーデンデザイナー、ピエト・オードルフによって設計された市内唯一の高架橋公園です。観賞植物の草地、アキノキリンソウやトウワタ、ノラニンジンなどの植物が石畳と混ざり合う緑地、パブリックアートの展示や円形劇場、飲食物店、そして随所で景色を眺めながら休憩できるベンチや長椅子などが、2.33キロメートルにわたって続きます。ジェームズのおすすめのコースは、公園の北端から出発します。ホイットニー美術館(99 Gansevoort St.、+1 212 570 3600)に向かって蛇行しながら進み、1階にあるダニエル・マイヤーのレストラン「アンタイトルド」へ。お手頃価格の美味しい料理とそれに合うワインを堪能しましょう。

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