リリアン・パーチェがおすすめするサンパウロ

ブラジルを代表するファッションインフルエンサーが、サンパウロのスタイリッシュな一面をご紹介

リリアン・パーチェ

「GNT ファッション」ファッションコメンテーター、ファッションブログ「lilianpacce.com」編集者&発行者

ジャーナリストとしてキャリアをスタートした当初、リリアン・パーチェが目指していたことは、世の中の不公平さを明らかにすることでした。ところが、サンパウロの日刊紙「フォーリア・デ・サンパウロ」で、フリーのジャーナリストとしてファッションやアートに関する記事を担当したことで、方向性が変わりました。1987年にはロンドンやパリ、ミラノに派遣され、ファッションウィークのランウェイショーをレポート。夢が叶ったと感じたそうです。カール・ラガーフェルドやヴィヴィアン・ウエストウッドといったデザイナーとの単独インタビューに成功したパーチェは、こうしてファッションジャーナリストとしての道を歩み始めたのでした。

世界のファッションレポートで知られるリリアン・パーチェ。写真提供:レオ・ファリーア

旅のおすすめ

リリアン・パーチェと行くサンパウロ

ギャラリーや文化センター、サンパウロならではのブティック、ナイトライフの人気スポット、そしてこの街で一番美味しいピザ。生粋のサンパウロっ子であるリリアン・パーチェに、お気に入りの場所を教えてもらいました。

すべてが集まる場所

カルチャーが凝縮された通り

世界各地の大都市と同じように、ブラジル最大の都市サンパウロも街歩きが楽しい場所です。しかも、徒歩なら悪名高いこの街の交通渋滞も問題ありません。パーチェは週末になると、日曜日のみ車が進入禁止になるパウリスタ通りを散歩します。「ここには、あらゆる人種や民族、年齢、スタイルの人々が集まり、サンパウロの見事な多様性が表れています。それに、通りのあちこちにカルチャーセンターがあるんですよ」 まずは、和と洋を融合させた建築のジャパン・ハウス(52 Avenida Paulista、+55 11 3090 8900)へどうぞ。ここは、サンパウロ、ロンドン、ロサンゼルスに作られる3つの情報発信拠点の中でいち早くオープンした建物です。日本に関するさまざまな情報の発信拠点となることを目的として、在ブラジル日本大使館の主催で2017年5月に開館式が行われました。ヒノキの線材を組み合わせた印象的なファサードを抜けると、広さ220平方メートルの3階建ての空間が広がります。館内では各種の企画展が開催されるほか、和食シェフとしてブラジルで人気の高いジュン・サカモトのレストラン「ジュンジ・サカモト」が2階にあります。1階の「イミ・カフェ」では、バラエティに富んだお茶やお菓子が楽しめます。

3kmほど先には、2017年9月にオープンしたモレイラ・サレス協会 (2424 Avenida Paulista、+55 11 2842 9120)があります。「IMS」と呼ばれるこのカルチャーセンターは 200万点以上の写真コレクションを所蔵する、写真好きの方には見逃せない場所。オットー・ストゥーパコフのポートレート作品や、20世紀初頭以降のブラジルのファッションを知る貴重な資料でもあるチチコ・アークミンの作品をはじめ、ブラジルを代表するフォトグラファーの作品が展示されています。カーサ ダス ホーザス(37 Avenida Paulista、+55 11 3285 6986)は高層ビルの谷間に残る国定建造物で、古き良き時代の面影を今に伝えています。この邸宅は建築家フランシスコ・デ・パウラ・ラモス・デ・アゼヴェードの自宅として1935年に建てられ、現在はアートセンターとして、ブラジルの偉大な詩人アロルド・デ・カンポスの名を冠した作家の育成プロジェクトなどが行われています。館内には図書館もあり、カンポスの個人コレクションである20,000点もの書籍や文書も保管されています。訪れる前にはイベントカレンダーを確認して、ポエトリーリーディングや創作ワークショップなどの機会をどうぞお見逃しなく。

モレイラ・サレス協会。写真提供:ペドロ・ヴァヌッチ/モレイラ・サレス協会

ショッピングの楽しみ

サンパウロのおすすめお買い物スポット

時間のあるときはサンパウロの個性的なブティックを訪れるというパーチェ。ブラジルの新進デザイナーのアイテムを扱うカルテル 011(517 Rua Artur de Azedo、+55 11 3081 4171)もお気に入りのひとつです。ピニェイロス地区にあるこの店は、アートギャラリーやカジュアルレストラン、ヘアサロンを併設していることでも有名です。同じくマルチな顔を持つ店にはVOID ジェネラルストア SP (56 Rua Martim Carrasco、+55 11 3031 0088)もあり、国内のスモールブランドの製品を求める人々が訪れ、さまざまなグッズが揃うショップ、バー、レストランにも立ち寄っていきます。手作りのアイテムやサスティナブルデザインのファッションなら、フラヴィア アラーニャ(224 Rua Aspicuelta、+55 11 3031 1703)へ。ヴィーラ・マダレナ地区で作られているハンドメイドのオリジナルコレクションを販売する店です。樹皮や果実、植物の葉や根といった自然の原料を使って素材を染め、地元の職人が服を製作しています。染色キットを買って、スカーフやTシャツを自分だけの色に染めることもできます。パーチェは、ヴィーラ・マダレナ地区のカーサ オーガニカ(346 Rua Fidalga、+55 11 3813 0800)で、自然素材の化粧品やオーガニック素材だけを使ったブラジル製のフレグランスを買っています。

カーサ オーガニカ。写真提供:ナイラ・デララナ

アートのあふれる街

サンパウロでブラジルの次世代アーティストを発見

パーチェはダイナミックなサンパウロのアートシーンも常に探求しています。19世紀から現代に至るブラジルのアート作品を集めたピナコテカ (2 Praça da Luz、+55 11 3324 1000)は、市内で最も重要な美術館です。新進気鋭のアーティストを知りたいなら、ユニークな波形のコパン・ビルディングにあるピヴォ(200 Avenida Ipiranga、+55 11 3255 8703)へ向かいましょう。「ここは若いアーティストのコミュニティで、アーティストの滞在制作も行われています」と、パーチェ。

ガレリア・ヴェルメーリョ(350 Rua Minas Gerais、+55 11 3138 1520)は、パーチェが特に気に入っている現代美術ギャラリーのひとつです。ヴェルメーリョを代表するアーティストには、ブラジルとベネズエラの国境に住む先住民族のヤノマミ族を長年にわたって撮影しているクラウディア・アンデュジャールや、作者不明の写真やフィルムから作品を作るロザンゲラ・レノがいます。

ジョナタス・デ・アンドラーデのプロジェクト「ガレリア・ヴェルメーリョ」正面像。写真提供:エドゥアール・フラインポン

ファッションプレート

地元の人たちが通う店

地元のファッションと料理を同時に楽しみたい方は、サンパウロのおしゃれな人々が集う「スポット」(72 Alameda Min. Rocha Azevedo、+55 11 3283 0946)へ。メインのダイニングルームには中央に長いカウンターがあり、数種の野菜と椎茸、焼きアーモンドをトッピングしたペンネオリエンタルや、新鮮な野菜とゴートチーズのテリーヌといった料理が味わえます。

パリに何年も通ったパーチェは、伝統的なフランス料理が恋しくなったら、古き良き時代のパリを彷彿とさせる「ラ カスロール」(346 Largo do Arouche、+55 11 3331 6283)へ向かいます。1954年創業の同店は、美しいアルーシュ花市場の裏手に位置し、周囲にはロマンティックなパリの雰囲気が漂います。

日曜日にピザを食べるのがサンパウロ人の伝統だというので、パーチェが地元ハイノポリスのおすすめのピッツェリアをいくつか紹介してくれました。水牛のモッツァレラとブラックオリーブをトッピングしたズッキーニピザを味わうなら、「ヴィカ ポタ」(549 Rua Alagoas、+55 11 3825 5512)へ。サンパウロ風ピザなら、「ブラス ピッツァリア」(125 Rua Grauna、+55 11 5561 0905)がおすすめです。全粒粉で作った弾力のあるピザ生地に、モッツァレラとスモークチーズ、トマト、スライスしたブラックオリーブをトッピングした地元の味をぜひご賞味ください。

活気あふれるナイトライフ

サンパウロっ子のようにパーティを楽しむ

セレブリティに混じってファッショニスタ パーティを満喫するなら、「クラブ ジェローム」(398 Rua Matto Grosso; +55 11 2614 6526)へ。華やかな夜は明け方まで続きます。毎週金曜日の夜に催される「アヴェック エレガンス」パーティは、プロデューサーとしても活躍するDJゼー・ペドロが選曲。ブラジル音楽と定番のディスコミュージックの絶妙なミックスを楽しめます。もう少し落ち着いた夜を過ごしたいなら、「ジャズ ノス フンドス」 (742 Rua Cardeal Arcoverde; +55 11 3083 5975)がおすすめ。元は靴工場だったこの場所では、毎週火曜日から土曜日まで、地元ミュージシャンを迎えてジャズのジャムセッションが開催されています。グラスワインやよく冷えたドリンクを片手に、ジャズの生演奏を聴きながらしっとりとした時間を過ごしてみませんか。

「クラブ ジェローム」の店内。写真提供:ジョアン・サル
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